解説

広がり始めた「サステナブル・エクイティーファイナンス」

さらなる市場拡大に向けて将来的な「原則」の策定に期待

日本総合研究所 調査部 主任研究員 /新美 陽大

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持続可能な社会を実現するためのサステナブルファイナンスは、国内外で市場規模を拡大しており、それに伴って多様な手法が開発されている。近年は従来のボンドやローンに加え「サステナブル・エクイティーファイナンス」(SEF)の案件も増えつつある。SEFは他の手法と比べて、社会課題の改善効果(インパクト)を追い求めやすいことが利点だといえる。一方、流動性が高いことから、資金調達時の投資家がインパクト創出時の「見届け役」にならないなどの課題も存在する。

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にいみ たかはる
04年京都大学理学部卒、06年東京大学大学院新領域創成科学研究科修了(環境学)。エネルギー関連企業を経て、15年日本総合研究所入社(創発戦略センター)。24年4月から現職(創発戦略センター/スペシャリストを兼務)。