Fivot 代表 /安部 匠悟
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2024年6月に成立した「事業性融資の推進等に関する法律」は、新たに「企業価値担保権」を創設する。この制度は、担保として提供できる有形資産が限られるスタートアップでの活用が期待されている。当社は21年2月からスタートアップへの融資を開始し、これまで200社以上に対して80億円超の融資を実行してきた。融資は原則として、企業が持つ価値を評価して無担保・無保証で行っている。本稿では、当社がこれまでの実務で得たノウハウを紹介しつつ、企業価値担保権の活用について考える足掛かりを提供したい。
あべ しょうご
一橋大学経済学部を卒業後、メリルリンチ日本証券(現BofA証券)入社。投資銀行部門にて金融法人グループを担当し、銀行・保険会社向けのM&A助言および引受業務に従事。19年10月、「新しい金融を創る」という思いからFivotを設立。代表取締役に就任。
掲載号 /週刊金融財政事情