内閣官房 新しい資本主義実現会議事務局 次長/金融庁 総合政策局 政策立案総括審議官 /堀本 善雄
内閣官房 新しい資本主義実現会議事務局 次長/金融庁 総合政策局 政策立案総括審議官 /堀本 善雄
投稿日2024.11.08. /週刊金融財政事情 2024年11月12日号
昨年12月に策定された資産運用立国実現プランでは、大きな柱の一つとしてアセットオーナーシップの改革が掲げられている。その中で、アセットオーナー全般について、資産運用の高度化に向けた共通原則を示すべきとの意見があった。そこで、内閣官房の下に設けられた「アセットオーナー・プリンシプルに関する作業部会」で議論を重ね、パブリックコメントを経て、8月28日に「アセットオーナー・プリンシプル」(AOP)というかたちで最終化された。本稿では、AOPの意義、五つの原則とそれぞれの補充原則について、確定給付企業年金(DB)に関する留意点なども含めて概説する。
ほりもと よしお
90年4月大蔵省入省、93年ハーバード大学留学、08年内閣官房内閣総務官室(内閣総理大臣補佐官付)、同年プロモントリー・フィナンシャル・ジャパン常務取締役および専務取締役、13年金融庁総務企画局参事官(金融モニタリング担当)、15年金融庁監督局銀行第二課長、総務課長などを経て23年から現職。