第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生
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10月1日に石破茂自由民主党総裁が新首相に選ばれた。その直前の営業日に当たる9月30日の株価は1,910円も急落し、3万7,919円まで落ち込んだ。世間を騒がせた「石破ショック」である。しかしその後、石破首相は少し軌道修正し、株価に“優しい”発言をするようになっている。これは、10月27日投開票の衆議院選挙で勝利するための戦術の一環だろう。本稿では今後、どのように展開していきそうかを考えてみた。
くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。
掲載号 /週刊金融財政事情