金融サービス不正利用排除 ~近時のアップデート~第9回

Web限定

預貯金口座の不正利用防止に向けた当局の要請への対応

犯罪の巧妙化・複雑化に合わせて、金融機関の取り組みをアップデートする

鈴木総合法律事務所 弁護士 /鈴木 仁史

投稿日2024.09.20. /週刊金融財政事情

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

 金融庁と警察庁は2024年8月23日、全国銀行協会等の業界団体などに対して、「法人口座を含む預貯金口座の不正利用等防止に向けた対策の一層の強化について」要請を行った(以下、要請文)。
 これは、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺が近年急増しており、預貯金口座の不正利用防止対策が急務であることを踏まえたものである。連載第8回では、口座悪用を防ぐための具体的対応について論じたが、今回は要請文における6つの要請内容を踏まえ、預貯金口座不正利用防止対策の高度化について取り上げる。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

すずき ひとし
銀行・信用金庫・生損保等の金融法務、反社対応・AML/CFT、コーポレートガバナンスなどを取り扱う。著書に『金融サービス不正利用排除事典』(共著)、『実務必携信用金庫法』、『マネー・ローンダリング規制の新展開』(共著)、『地域金融機関の保険業務』(共著、すべて金融財政事情研究会)ほか。