特集メガバンクが挑むインドリテール市場

人口14億人を誇る巨大消費市場の魅力と課題

製造業部門の弱さや若年失業率の高さなどに留意も

大阪公立大学 経営学研究科 准教授 /西尾 圭一郎

神戸大学 経済経営研究所 教授 /佐藤 隆広

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14億人を超える人口を抱え、その多くが若年層であるインドの経済成長率は、世界経済の中でも上位に位置付けられる。その成長の源はITや金融・不動産といったサービス業である。デジタルエコノミーが発展しつつあるインドの潜在力は高いが、製造業の成長が今後の課題となる。進出する日系企業にとっては一筋縄でいかない国だが、中長期で見た日系企業全体の売上げ規模は拡大しており、今後の成長の果実を得るためには今が正念場といえる。

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にしお けいいちろう
大阪市立大学商学部卒、経営学研究科修了、博士(商学)。松山大学、愛知教育大学などを経て現職。著書に『変わる時代の金融論』(共著、有斐閣)。

さとう たかひろ
同志社大学商学部卒、大阪市立大学博士(経済学)。福岡大学、大阪市立大学などを経て現職。著書に『経済大国インドの機会と挑戦』(編著、白桃書房)。