特集飛躍に向かうインパクト投資

公募社債によるクライメート・インパクト投資という新潮流

債券が持つ影響力と透明性を生かして気候変動の影響緩和に貢献

マン・グループ ポートフォリオ・マネジャー /クリスティーナ・バスティン

マン・グループ・ジャパン 東京支店 運用第一部長 /谷川 元

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気候変動問題は社会における最大の脅威の一つであり、その影響緩和のための資金供給は喫緊の課題である。そうしたなか、重要になるのがクライメート・インパクト投資である。インパクト投資は株式(プライベートエクイティーを含む)によるものが一般的だが、公募社債も有効な手段になると考えている。気候変動対策の分野で特に注目すべきは、グリーン債、サステナブル債、サステナビリティー・リンク債などの「ラベル付き債券」である。本稿では、その具体的なアプローチを解説したい。

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Christina Bastin
オックスフォード大学卒、フィッチ・レーティングス、ドイツ銀行、ミューズニッチなどを経て現職。コロンビア大学サステナブル投資研究所との共同で、公募社債投資を通じた脱炭素化への枠組み構築に取り組む。慶應義塾大学への留学経験があり、母親は日本人。

たにがわ はじめ
88年東京工業大学理学部卒、富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行。東京、ニューヨーク等における市場取引業務、機関投資家向け資産運用アドバイザリー業務等に従事。19年8月から現職。