解説

地方銀行の2024年3月期決算分析

金利上昇局面への突入に向け、預金金利の動向がカギに

トリグラフ・リサーチ 代表 (SBIインベストメント 執行役員) /大久保 清和

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上場地域銀行の2024年3月期決算において、有価証券関係損益の大幅な改善を主因に経常利益は前年同期比14%の増益を達成し、包括利益は3兆円に迫る黒字となった。マイナス金利政策の終了とともに迎えた今決算は良好な内容であったといえる。国内貸出業務収益の急速な改善を背景に、地銀は今年度に関しても強気の業績計画を組んでいる。今後の業績を大きく左右するのは預金金利の動向である。「金利のある世界は甘くない」という基本認識を忘れてはならない。

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おおくぼ きよかず
中央大学卒、一橋大学大学院修士課程修了(金融戦略MBA)。野村証券、バークレイズ、JPモルガン、日本銀行などで34年間にわたって銀行業界の調査・助言業務に従事。13年にトリグラフ・リサーチ開業。16年からSBIインベストメント金融企画戦略担当執行役員兼務。

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