解説

主要証券会社の2024年3月期決算分析

新NISAで変わった顧客資産流入の潮目

シティグループ証券 アナリスト /丹羽 孝一

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

2024年3月期の内外金融市場は極めて良好であった。証券会社の業績も軒並み好調であり、とりわけ国内事業が牽引した。セグメント別では、主要セグメントである国内営業、ホールセール、アセットマネジメントのいずれも好調であった。業態別では、対面証券の利益が急回復したほか、手数料戦略の影響が気がかりであったオンライン証券でも増収を実現した。もっとも今後、良好な市場環境を生かしどの程度業容を拡大できるのかは、各社の経営手腕次第である。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

にわ こういち
00年九州大学大学院修了。複数の国内銀行系証券会社の株式調査部を経て、17年から現職。日本の金融セクター担当アナリスト。