特集再考 オペレーショナル・レジリエンス

全銀システム障害から学ぶITレジリエンス確保の要諦

レジリエンス向上には関係者や業界を巻き込んだ対応が不可欠

静岡大学 情報学部 教授 /遠藤 正之

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オペレーショナル・レジリエンスの中で大きな比重を占めるITレジリエンス。レジリエンスを確保するためのシステム障害対策には「予防」「検知」「代替」「復旧」の四つの観点が重要であり、開発会社や他組織も巻き込んだ検討や訓練が望まれる。本稿では、2023年10月に発生した全国銀行データ通信システム(全銀システム)障害の事例をもとに、ITレジリエンス確保に向けたシステム障害対応策について、金融機関、システム開発会社、接続する他組織の三つの視点から提案する。

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えんどう まさゆき
83年早稲田大学政治経済学部卒、三菱銀行入行。第3次オンラインシステム開発、東京三菱銀行システム統合、三菱東京UFJ銀行システム統合等の超大規模プロジェクトに、主に推進マネジメントの立場で参画。17年から現職。博士(システムデザイン・マネジメント学)。