解説

金融政策変更への備えで必要な銀行勘定の金利リスク管理の点検

不確実性が増すコア預金モデルの推計に注視せよ

みずほ第一フィナンシャルテクノロジー 顧問 /宮内 惇至

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金融緩和の修正を前に銀行勘定の金利リスクに注目が集まっている。その計測に用いるコア預金(流動性預金の滞留部分)モデルは、銀行によって計測結果が大きく異なるなど、モデルリスクが大きい。長期の金融緩和で流動性預金の比重が高まるとともに、預金の粘着性低下の可能性もあり得るなど、モデルの不確実性は一段と増している。これからのALM運営とリスク管理の在り方を探ってみる。

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みやうち あつし
81年東京大学教養学部卒、日本銀行入行。金融機構局参事役(バーゼル銀行監督委員会担当)、決済機構局長などを歴任。23年からSBI大学院大学教授。著書に『金融危機とバーゼル規制の経済学』など。