スルガ銀行によるシェアハウス向け融資の不正問題以降、しぼんでいた投資用不動産向け融資(アパートローン)が再び熱を帯びつつある。要因の一つとみられるのが、金融機関と債務者の双方にとってメリットがある「コベナンツ」を活用したアパートローンの増加だ。他方、足元ではアパートローンでの詐欺事件が表面化した。金融機関による融資姿勢の積極化は不正増加リスクと隣り合わせ。対策を強化する動きも見られるが、収益機会を逃さないバランス感覚も求められそうだ。
掲載号 /週刊金融財政事情 2024年3月26日号
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