特集金利が変える金融[銀行業界編]

復活が急務の「スプレッドバンキング」に基づくALM経営

収益の責任の所在を明確化した上で、総合損益で管理せよ

データ・フォアビジョン 社長 /大久保 豊

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金利上昇局面を迎えつつある中で、重要性が一気に高まっているのがALM(資産・負債の統合管理)だ。しかし現状、多くの邦銀のALMは、守るべき損益が明確化できておらず、「何を守ったらよいかが分からない」状況に陥っている。金利自由化前の1980年代と同じような危うい態勢だ。本稿では、筆者が打ち出した「スプレッドバンキング」の概念に基づくALMの在り方を整理・提言する。

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おおくぼ ゆたか
84年住友銀行入行。96年データ・フォアビジョン設立、00年日本リスク・データ・バンク設立。金利自由化におけるALMおよび管理会計に関する『スプレッドバンキング』(96年)、『アーニング・アット・リスク』(97年)、『【全体最適】の銀行ALM』(10年)、『“総点検”スプレッドバンキング』(15年)等を執筆・監修(いずれも金融財政事情研究会)。