特集点検 信用リスク

注目を集める「粉飾倒産」事案と企業倒産の増加見通し

50行を欺いた「世紀の大粉飾事件」をはじめ20年超の粉飾が判明

帝国データバンク 情報統括部 情報編集課長 /内藤 修

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2023年の企業倒産は8年ぶりの高水準が見込まれるなか、多くの金融機関が破綻直前まで気付かない「粉飾倒産」が相次いでいる。なかでも7月に破産した堀正工業(ベアリング大手の一次代理店)の事例は、後世に語り継がれる「世紀の大粉飾事件」といえる。日々の取材活動の中でも、粉飾に関する情報を耳にする機会が明らかに増えてきている。コロナ禍で受けた支援策によって表面化しにくかった粉飾事案の露見が、今後も続出する可能性がある。

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ないとう おさむ
00年帝国データバンク入社。本社情報部、産業調査部、東京支社情報部、横浜支店情報部長、情報統括部情報取材課長を経て、23年10月から現職。入社以来一貫して、個別企業の取材、倒産動向のマクロ分析を手掛ける。専門は倒産動向分析、企業再生研究。