解説

ファンド向け「サブスクリプションファイナンス」普及への課題

ストラクチャーや信用分析手法を整理し、レンダーの裾野拡大を

三井住友信託銀行 ストラクチャードファイナンス部 資産運用チーム /小西 晴子

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当社では、米国拠点を中心としてグローバルに「サブスクリプションファイナンス」の取り組みを強化している。これはファンドに対する出資者のリスクに依拠するファイナンス手法であり、ファンドにとってはパフォーマンス向上や迅速な資金調達に資するものだ。ただ、レンダー(貸し手)には担保評価金額と貸付可能金額の管理、出資者の構成や属性の見極めといった独特のアプローチが求められ、国内ではいまだ十分に浸透していない。ストラクチャーや信用分析手法の整理が進むことで、レンダーの裾野拡大につながると期待される。

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こにし はるこ
東京大学法学部卒、12年三井住友信託銀行入社。個人富裕層向けコンサルティングを経て、15年から現職。証券化商品などのクレジット投資業務およびファンドファイナンス業務の企画部署としてストラクチャードファイナンスに従事。