第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生
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日本銀行の植田和男総裁が、7月27・28日に開かれた日銀の金融政策決定会合で仕掛けてきた。市場の予想に反して金融政策の変更を断行。10年物国債を対象に実施している連続指値オペの発動ラインを1.00%に引き上げた。合わせて長期金利の変動幅も「上下0.50%程度」から「上下0.50%程度を目途」に変更した。まさに、将来の出口戦略につながる一手が放たれた。
くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。
掲載号 /週刊金融財政事情