解説

主要証券会社の2023年3月期決算分析

マーケット環境に左右されないビジネスモデルの構築を急げ

シティグループ証券 アナリスト /丹羽 孝一

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

2023年3月期において、内外金融市場は不安定な環境であった。欧米の中央銀行による急激な利上げを受けて、債券市場を中心にボラティリティーが上昇し、グローバル資産価格は弱含んだ。その結果、主要証券会社の決算は、セグメント別では国内営業・投資銀行部門が全体として軟調だった。業態別では、オンライン証券は純営業収益で増収も、対面証券は軒並み減収だった。各社・各業態のセグメント構成の違いにより、業績の格差が浮き彫りとなっている。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

にわ こういち
00年九州大学大学院修了。複数の国内銀行系証券会社の株式調査部を経て、17年から現職。日本の金融セクター担当アナリスト。