解説

生命保険会社の2023年3月期決算分析

みなし入院急増で大幅減益、問われる国内構造問題への対応

格付投資情報センター 格付本部 シニアアナリスト /肝付 卓也

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主要生命保険会社の2023年3月期決算は、コロナ感染拡大により保険金等の支払いが急増し、大幅減益となった。足元でコロナの影響はほぼ収束しており、今後は職域営業への逆風や人口減少といった「構造問題」への対応があらためて問われている。資産運用では、米国を中心とした大幅な利上げを受けて、ポートフォリオの再構築を迫られた。もっとも、商品開発を含めて金利上昇のプラス効果は大きく、今後リスク/リターンの改善が進むかが注目される。

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きもつき たくや
東京大学経済学部卒。政府系金融機関を経て、16年格付投資情報センター。格付けアナリストとして生損保、ノンバンクの格付け分析を担当。