高崎経済大学 学長 /水口 剛
高崎経済大学 学長 /水口 剛
投稿日2023.06.09. /週刊金融財政事情 2023年6月13日号
政府は2022年の「骨太の方針」(経済財政運営と改革の基本方針)に、「従来の『リスク』、『リターン』に加えて『インパクト』を測定し、『課題解決』を資本主義におけるもう一つの評価尺度としていく必要がある」と明記した。これを受けて金融庁は、サステナブルファイナンス有識者会議の下に「インパクト投資等に関する検討会」を設置。22年10月から検討を続け、今月には報告書を公表する予定である。今なぜインパクトファイナンスなのか。その意義を考えてみたい。
みずぐち たけし
筑波大学卒。商社、監査法人等での勤務を経て、97年高崎経済大学講師。21年から現職。専門は責任投資(ESG投資)、非財務情報開示。環境省「グリーンファイナンスに関する検討会」座長、金融庁「サステナブルファイナンス有識者会議」座長等を歴任。
掲載号 /週刊金融財政事情 2023年6月13日号