特集インパクト投資の未来

市場メカニズムの革新を企図するインパクトファイナンス

地域における真の課題の特定と解決に向けたロジックモデルの構築に期待

高崎経済大学 学長 /水口 剛

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

政府は2022年の「骨太の方針」(経済財政運営と改革の基本方針)に、「従来の『リスク』、『リターン』に加えて『インパクト』を測定し、『課題解決』を資本主義におけるもう一つの評価尺度としていく必要がある」と明記した。これを受けて金融庁は、サステナブルファイナンス有識者会議の下に「インパクト投資等に関する検討会」を設置。22年10月から検討を続け、今月には報告書を公表する予定である。今なぜインパクトファイナンスなのか。その意義を考えてみたい。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

みずぐち たけし
筑波大学卒。商社、監査法人等での勤務を経て、97年高崎経済大学講師。21年から現職。専門は責任投資(ESG投資)、非財務情報開示。環境省「グリーンファイナンスに関する検討会」座長、金融庁「サステナブルファイナンス有識者会議」座長等を歴任。