解説

BISが提唱するビッグテックへの金融規制改革ビジョン

先行する日本のフィンテック法制において検討すべき新たなアプローチ

早稲田大学 政治経済学術院 教授 /戸村 肇

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大手IT企業(ビッグテック)による金融関連サービスの提供が広がるなか、この動きが金融システムの効率性と安定性にどのように影響するのかが、国際的な関心を呼んでいる。本稿では、最近のBISの論文で示されている「ビッグテック向け金融規制改革のビジョン」を概観した上で、日本の金融規制の課題を整理する。

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とむら はじめ
98年東京大学法学部卒。06年ロンドン大学博士(経済学)。カナダ中央銀行シニアアナリスト、北海道大学准教授、東京大学講師(任期付)を経て、15年から早稲田大学准教授。21年から現職。14年から19年まで金融審議会専門委員。専門分野はマクロ経済学、金融論、貨幣論、決済システム。