解説

バーゼル委が最終決定した銀行の暗号資産保有に係る規制枠組み

分類要件外の暗号資産には、保守的なリスクウェイトを適用

日本銀行 金融機構局 国際課 企画役 /中村 慎太郎

金融庁 総合政策局 総務課 国際室 課長補佐 /渥美 予史斗

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暗号資産には「正」の側面と「負」の側面がある。銀行の暗号資産保有は現時点では限定的とみられるが、暗号資産市場は急速に進展しており、フォワードルッキングな対応が急務である。こうしたなか、バーゼル銀行監督委員会は、銀行の暗号資産保有について、世界で初めてとなる国際的な健全性規制枠組みを公表した。本稿では、規制枠組み策定の交渉に携わった立場から、規制策定の経緯や背景、主な規制のポイントについて解説する。

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なかむら しんたろう
06年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。11年米スタンフォード大学院修士。ロンドン事務所、金融市場局、金融庁出向(企画市場局総務課企画調整官)などを経て、21年から現職。

あつみ よしと
15年東京大学経済学部卒、金融庁入庁。21年英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン経済学修士。フィンテックサポートデスクやマクロ分析等を担当した後、21年から現職。