特集景気後退期の米国銀行ビジネス

機関投資家向けビジネスが戦略分野となる3メガの米国展開

市場のシグナルを参考にした機動的な運営が重要に

Y'sリサーチ 代表 /山田 能伸

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

進出日系企業の支援から始まった邦銀の米国ビジネスは、非日系企業向け貸出やストラクチャードファイナンスに加え、資本市場への参入で規模を拡大してきた。米国での対顧客利益は、3メガバンクグループ各社において大きく成長している。今後、予想される景気後退期には、市場の動きを参考にリスク管理を徹底するほか、預金増強で流動性を十分に確保することが求められる。その上で、脱炭素化に向けたトランジションファイナンスなど、顧客の新たなニーズを発掘することが次の成長につながるだろう。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

やまだ よしのぶ
78年富士銀行(現みずほ銀行)入行。94年株式アナリストに転身。メリルリンチ証券、ドイツ証券などに在籍し、市場で高い評価を得る。PwCアドバイザリーを経て、20年にY'sリサーチを設立。慶應義塾大学経済学部卒、米ウォートンスクールMBA。