今秋、決済システムで二つの大きな「地殻変動」が起きる。一つは、10月11日から始まる個人間送金の決済インフラ「ことら」だ。利用者はことらに加盟する銀行の口座や資金移動業者のアカウントから相互送金を行えるようになる。もう一つは、全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)が9月15日に正式決定した、資金移動業者に対する「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」への接続開放だ。この二つの変革は日本の決済慣行にどのような影響をもたらすのか。「地殻変動」の行方をリポートする。
掲載号 /週刊金融財政事情 2022年9月27日号