特集問われる社外取締役の責務

「助言」から「監督」へ、変化する社外取への期待と役割

執行からの独立性の先に、「執行サイドに立つ社外取」の議論も

日本総合研究所 理事 /山田 英司

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昨年、2度目となる改訂版が公表されたコーポレートガバナンス・コード(CGコード)で、取締役会のさらなる監督機能の強化が求められた。なかでも重要な位置付けにあるのが社外取締役である。改訂に当たっては、米英のガバナンス制度が参考にされている。すべて米英流に従う必要はないが、一定の存在感を示す海外機関投資家に対応するためにも、上場企業は社外取締役の質・量のさらなる充実が求められる。

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やまだ えいじ
EU Business school, 経営管理学博士(DBA)修了。上場建設会社でグループ経営企画・管理などの業務に携わる。日本総研入社後は、グループ経営やM&A、コーポレートガバナンスなどのコンサルティングを担当する一方で、ベンチャー企業のCFOや監査役、政府・地方自治体の委員、大手企業の社外取締役なども兼任。