経済再開への期待が高まった2022年の年明けとともに、新型コロナウイルス「オミクロン株」が瞬く間に広がり、今年もコロナとの闘いが続くことをあらためて認識させられた。リベンジ消費や供給制約から世界中でインフレが加速しており、金融政策の正常化が各地域で進み始めている。米中対立を背景に問題意識が高まる経済安全保障への備えや、脱炭素社会の実現を金融面から支援するグリーンファイナンスも今年の重要テーマだ。コロナ禍が長期化する中で直面する課題を乗り越え、ポストコロナに向けて新たな取り組みが求められる2022年の金融キーワードを読み解く。
掲載号 /週刊金融財政事情 2022年1月25日号