ニッセイ基礎研究所 総合政策研究部 准主任研究員 /鈴木 智也
ニッセイ基礎研究所 総合政策研究部 准主任研究員 /鈴木 智也
投稿日2021.12.03. /週刊金融財政事情 2021年12月7日号
中央銀行デジタル通貨(CBDC)が世界中で流通する時代が、すぐそこまで来ている。米SNS大手フェイスブック(現メタ)が、2019年に民間デジタル通貨「リブラ構想」を公表して以来、各国中銀の取り組みは明らかに加速している。なかでも、中国人民銀行が開発を急ぐデジタル人民元は、他の主要経済国の先を行く。本稿では、デジタル人民元の開発に向けた動きを見ていくとともに、その目的や政策効果のほか、各国に及ぼす影響を経済安全保障の視点から考察する。
すずき ともや
11年早稲田大学大学院先進理工学研究科修士課程修了、日本生命保険入社。17年日経センター派遣、18年ニッセイ基礎研究所、21年から現職。専門分野は日本経済・金融。デジタル、環境、経済安全保障などの領域を扱う。
掲載号 /週刊金融財政事情 2021年12月7日号