金融庁総合政策局 チーフ・データ・オフィサー /村木 圭
金融庁総合政策局 チーフ・データ・オフィサー /村木 圭
投稿日2021.10.15. /週刊金融財政事情 2021年10月19日号
2021事務年度の金融行政方針では、金融行政をさらに進化させるため、中長期的なデータ戦略として、これまでよりも粒度の細かいデータ(高粒度データ)の収集・活用の検討を進めることが示された。本稿では、高粒度データの活用の狙いや収集における課題等を概観し、金融行政におけるデータ活用の高度化に向けた方向性を明らかにする。なお、本稿の見解・意見に係る部分は個人のものであり、所属する組織の見解を示すものではない。
むらき けい
04年東京大学工学部卒、金融庁入庁。15年総務企画局マクロプルーデンス総括参事官室参事官補佐(総括)、16年検査局モニタリング企画室室長補佐(総括)、17年IMF欧州局エコノミスト、20年データ分析統括室長を経て、21年から現職。ペンシルバニア大学経済学博士。