解説

金融機関マーケティングにおける「位置情報」の可能性と課題

顧客の行動データからライフイベントを予測する試み

NTTデータ経営研究所 金融経済事業本部 金融政策コンサルティングユニット シニアマネージャー /菊重 琢

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個人の金融ニーズは、就職や結婚、出産など個々のライフイベントに付随して発生するケースが多い。このため、銀行など金融機関による個人向けマーケティングでは、いかに顧客のライフイベントをリアルタイムに予測・把握できるかがポイントとされてきた。しかし、既存の金融取引情報のみから顧客のライフイベントを捉えることには限界がある。本稿では、顧客を理解するのに必要な情報を概観した上で、近年注目すべき位置情報を用いた金融マーケティング手法の可能性を考察するとともに、そうした情報を活用する上での留意点について解説する。

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きくしげ たく
東京大学大学院修士課程修了後、08年NTTデータ経営研究所入社。上海のNTTデータチャイナへの出向などを経て、事業計画策定支援、金融機関のマーケティング戦略策定支援、金融機関住宅ローン動向調査、消費者金融市場の調査研究など幅広いプロジェクトに従事。専門誌へのカードローン関連の寄稿やセミナー講師なども務める。