解説

再起不能とみられた暗号資産市場に訪れたビットコインの第3波

実体のない資産への熱狂が映し出す法定通貨へのアンチテーゼ

マネックス証券 執行役員チーフアナリスト 兼 仮想通貨研究所所長 /大槻 奈那

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今年2月20日、ビットコインの価格が600万円に達した。2017年の急騰から暴落までの動きはバブル発生とその崩壊の典型として語られてきたが、それから3年たった今、ビットコインの価格は破竹の勢いで上昇を続けている。復活の背景には、コロナ禍の下、各国の大規模な財政支出や金融緩和により市場にマネーが流れ込んでいることに加えて、前回のバブルがはじけた時とは異なる「新しい期待」があると思われる。

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おおつき なな
東京大学文学部卒、ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。日系の銀行勤務ののち、外資系金融機関で企業分析に従事。名古屋商科大学ビジネススクールマネジメント研究科教授。16年から現職。