解説

コロナ禍で薄氷の欧州、政策の副作用に目を向けよ

欧州が抱えるリスクは日本にとって対岸の火事ではない

金融ジャーナリスト /岩川 知樹

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新型コロナウイルスが世界的に流行するなか、欧州はコロナ禍対応で打った各種政策に大きな副作用を抱えている。財政政策は「財政の崖」問題とソブリン危機再燃リスク、金融政策はバランスシート拡大が行き過ぎて通貨価値を毀損するリスク、金融規制緩和は銀行の健全性毀損による金融システム不安だ。各政策の副作用が相互に足を引っ張り合い、政治経済を不安定化させる恐れもある。日本にとって欧州が抱えるリスクは対岸の火事ではない。

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