インタビュー金融庁3局長に聞く「2021年の金融行政」(中)

資金繰り支援の「次」を見据えた金融監督上の目線

低金利環境の中でのリスクテイク方針について対話を深めていく

金融庁 監督局 局長 /栗田 照久

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金融機関にはコロナ禍での資金繰り支援に尽力していただいているが、今後は資本性資金の供給や事業再生といった本格的な経営支援も求められる。現在、わが国の金融機関の自己資本は相当に充実しているが、地域金融機関については持続可能なビジネスモデルを構築していく上で経営基盤の強化が求められる。将来的な経営見通しや現在の金利環境下でのリスクテイク方針などについて対話を深めていきたい。主要行については、気候変動への対応が中長期的に重要な課題になる。国際的な規制動向などに留意しつつ、適切な業務運営を目指してもらいたい。

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くりた てるひさ
87年京都大学法学部卒、大蔵省入省。09年金融庁監督局証券課長、11年総務企画局企業開示課長、13年監督局銀行第一課長、14年総務企画局総務課長、16年監督局参事官などを経て、18年7月から現職。