解説

米中対立のあおりで覇権国が消滅するポストコロナの世界

各国とも自衛が原則の「Gゼロ」時代に突入へ

現代中国研究家 日本国際問題研究所 客員研究員 /津上 俊哉

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米中関係は、昨年末に通商摩擦が休戦したのもつかの間、新型コロナウイルスの襲来によって両国は低次元の中傷合戦を始めた。コロナ禍に対する財政負担により米国は国際社会のリーダーとしての関心を失い、国際貢献をアピールする中国も経済の持続可能性に問題があり覇権国になり得ない。Gゼロ時代の到来により世界各国は協調行動を取れず、今後生じる新たな危機に対して各国は自衛を迫られるようになるだろう。

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つがみ としや
80年東京大学卒業、通商産業省入省。在中国日本大使館参事官、北東アジア課長、経済産業研究所上席研究員を歴任。18年4月から現職。