PwCあらた監査法人 ディレクター /浅野 圭子
新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行が経済にもたらす影響の深刻さが日々増している。この情勢下において、3月期決算企業が東京証券取引所上場会社の65%を占める日本では、期末決算業務と監査業務に遅延が生じる可能性が懸念されながらも、決算と監査の現場担当者は使命感を持って各々の立場で業務を進めている。本稿では、その対応と影響について、日本における国際財務報告基準(IFRS)の観点から紹介する。
あさの けいこ
米国公認会計士(ニューヨーク州)。大手監査法人での会計監査(米国)、金融機関でのミドルオフィス業務を経て、08年入所。主に大手金融機関に対するIFRS導入および財務諸表作成支援、決算業務プロセス高度化の助言、ファイナンス・トランスフォーメーション推進などの会計アドバイザリー業務に従事。
掲載号 /週刊金融財政事情 2020年6月1日号