解説

世界経済を震撼させる新型肺炎のリスクシナリオ

米で感染拡大すれば、大統領選で国民皆保険を主張する民主党・急進左派が勝利する可能性も

プロモントリー・フィナンシャル・ジャパン CEO /大山 剛

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年初以来、世界の経済・金融システムが不気味な動きに身構えている。中国における新型肺炎(COVID-19)の発生と広がりである。2月18日現在で、中国を中心とした全世界の患者数は7万3,329人、死亡者数は1,873人に達した。さらに日本でも、中国湖北省との関係が特定化できない、いわゆる「市中感染者」がここに来て急速に増え始めている。本稿では、新型肺炎に係る足元の情報を頼りに、リスク管理上のストレステストという視点から金融機関や企業が備えるべきリスクシナリオを考察する。

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おおやま つよし
一橋大学経済学部卒、ジョージワシントン大学MSF。85年日本銀行入行。調査統計局、IMF出向等を経て、03 年考査局(現金融機構局)リスクアセスメント担当総括。08年に日本銀行を退職し、大手コンサルティング会社を経て、19年3月から現職。