特集総仕上げの金融行政改革

現在の検査マニュアルは未来志向の監督には適さない

抜本的かつプリンシプルベースでの見直しが必要

元 金融庁 検査局審査課長 /木村 耕三

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金融庁は2018年度の機構・定員要求において、現在の総務企画局と検査局を総合政策局と企画市場局に改編するとしている。これは低金利の長期化をはじめ、フィンテックの本格化など金融機関をとりまく環境の激変に対応したもので、また本年3月の金融モニタリング有識者会議の報告書「検査・監督改革の方向と課題」の内容に添ったものであり、時宜を得たものと思われる。昨今の金融環境の変化スピードは誠に速いものがある。今回の機構要求が原案どおり認められ、一日も早く有効に機能することを期待したい。

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きむら こうぞう
67年北海道財務局入局、80年大蔵省銀行局検査部金融検査官、95年同局銀行課補佐、97年同局総務課金融調査官、03年金融庁検査局審査課長、06年日本証券業協会、11〜17年6月日本貸金業協会。