特集問い直される公的金融

民間と公的金融機関の連携深化のカギを握るもの

現場が連携を図りやすい環境整備が肝要

神戸大学 経済経営研究所 教授 /家森 信善

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

民間金融機関は顧客企業を支援するために公的金融機関との連携をうまく活用すべきである。筆者が独立行政法人経済産業研究所で実施した地域金融機関の支店長向けのアンケート結果によると、75%の支店長が政府系金融機関との連携に積極的であり、特に事業性評価にしっかり取り組んでいると自己評価している支店長ほどその傾向が強い。しかし、連携の推進には多くの課題があり、人事評価や本部の支援態勢などの環境整備に取り組む必要がある。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

やもり のぶよし
名古屋大学教授などを経て、14年から現職。現在、独立行政法人経済産業研究所ファカルティフェロー、金融庁参与、金融審議会委員、金融仲介の改善に向けた検討会議有識者メンバー、中小企業庁・商工中金の経営および危機対応業務に関する評価委員会委員などを務めている。