解説

本格的な米中貿易戦争は杞憂

無秩序な貿易戦争の回避に向けて現実的な落としどころが示される公算

三井住友アセットマネジメント シニアストラテジスト /市川 雅浩

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トランプ米政権は今年1月下旬以降、強硬な通商政策を実行に移し始めた。中国側もただちに対抗措置を取る中、米中貿易戦争への突入が金融市場で懸念されている。しかし、米中とも制裁措置の発動を一部猶予しており、水面下での協議を進める意向がうかがえることから、互いに無秩序な貿易戦争を仕掛ける意図はないと考える。このため、米中通商協議の長期化をメインシナリオとして、当面ドル円相場は1ドル=105~110円で推移する時間帯が多くなろう。

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いちかわ まさひろ
旧東京銀行(現三菱UFJ銀行)で為替業務、市場調査業務に従事後、米系銀行で市場調査業務を担当。15年1月から現職。