特集黒田日銀、2期目の展望

18年度中にも「10年金利目標」を引き上げる公算

市場との対話は、黒田総裁よりも雨宮副総裁がキーパーソン

野村証券 チーフ金利ストラテジスト /松沢 中

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第2期黒田日銀は2018年度中にも、イールドカーブ・コントロールでゼロ%程度となっている10年金利目標を引き上げるとみている。すでにその布石は打たれており、3月に行われた国会の所信聴取からも重要な政策的意図を読み解くことができる。10年金利目標の引上げに対する銀行の債券ポートフォリオ対策としては、20年債と10年債を機動的に入れ替えるほか、アセットスワップを活用したり、10年物価連動債を購入したりといった方策が考えられよう。

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まつざわ なか
90年早稲田大学政治経済学部卒、野村証券入社。95年カリフォルニア大学バークレー校MBAプログラム修了。米国経済担当エコノミスト、日本株市場担当ストラテジストを経て96年円債市場担当ストラテジスト、99年から現職。