ジャパン・サーチファンド・アクセラレーター 社長 /嶋津 紀子
ジャパン・サーチファンド・アクセラレーター 社長 /嶋津 紀子
投稿日2019.12.13. /週刊金融財政事情 2019年12月16日号
欧米を中心に、サーチファンドを通じた優秀な若手アントレプレナーによる中小企業の第三者承継が増加している。日本には輸入されたばかりの投資モデルであるが、後継者不足、地方の高齢化や人口減少、若手経営人材の不足といった社会課題を解決する新たな一手として、定着・普及が期待されている。本稿では、サーチファンドの概要や日本に導入することの価値、普及に向けた課題、地銀連携の可能性について整理したい。
しまづ のりこ
08年東京大学経済学部卒、同年ボストン・コンサルティング・グループ入社。大企業の経営戦略立案に従事後、トヨタの経営企画やソフトバンクのベンチャーキャピタルを経験。17年スタンフォード経営大学院卒(MBA)。18年にJapan Search Fund Acceleratorを設立、代表取締役社長に就任。山口FGと共同で日本初のサーチファンドへの専門投資ファンド(YMFG Searchファンド投資事業有限責任組合)を設立、運用中。