特集狂騒のキャッシュレス

急激な市場変化の中でカード会社が生き残る条件

「品行方正」な経営スタイルからの脱却を図れ

山本国際コンサルタンツ 代表 /山本 正行

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2025年までにキャッシュレス比率を現状比2倍の40%に引き上げるとする政府方針「キャッシュレス・ビジョン」に伴う施策として、消費税増税時のポイント還元、加盟店手数料率の上限設定などの具体策が明らかになった。しかし、クレジットカード会社にとってその対応負担は大きく、対応の結果、利用が増えてもコスト構造上の課題により収益性は悪化することになりかねない。カード会社は、システムの共通化や決済以外の収益の柱を設けるなど抜本的な変革が求められる状況にある。

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やまもと まさゆき
インテル、マスターカード・インターナショナル、ビザ・インターナショナル・アジアパシフィックリミテッドなどを経て、09年から現職。明治学院大学法学部講師、関東学院大学経営学部講師を兼務。著書に『カード決済業務のすべて』(金融財政事情研究会)など。