特集加速するか地銀再編

同一地域における地銀合併の意義と競争法の問題点

すでに競争法が前提とする社会経済環境ではない

ルートエフ 代表 /大庫 直樹

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2年超の時間をかけて、ふくおかフィナンシャルグループ(傘下の親和銀行)と十八銀行の経営統合を、公正取引委員会がようやく承認した。承認されたからといって、人口減少が急速に進展する地域での銀行経営のかじ取りの難しさは変わらない。この2行と同じように同一地域での地銀合併は今後も起きると予想される。本稿では、同一地域における地銀合併の意義と企業結合審査の問題について触れてみたい。

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おおご なおき
85年東京大学理学部数学科卒、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。99年パートナーに選出され、東京オフィスのリテール・バンキングのリーダー。05年GEコンシューマー・ファイナンスの執行役員、事業開発(M&A)の責任者に。08年に独立してルートエフを設立。