解説

注目される海外グローバル金融機関のプラクティス

企業理念やガバナンス体制、顧客第一の業務運営などの先進事例を紹介

金融庁 監督局 外国証券等モニタリング室長 /田中耕太郎

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日本の金融セクターの国際化が進むとともに、日本の金融機関についても、世界各国が共通して対処すべき国際的に重要な課題に遭遇する機会が増えている。こうした中で、海外グローバル金融機関のプラクティスを参考にしながら、日本の各金融機関が適切な取組みを検討する必要性がより高まっているように見える。本稿では、日本で活動する金融機関が、適切なガバナンス体制や今後生じうるリスクに見合った管理体制を構築するとともに、監督当局との対話などを通じ、金融行政の目標を満たしつつ持続的成長を遂げるうえで参考となりそうな事例を紹介する。

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たなか こうたろう
96年大蔵省入省。同年東京大学法学部卒。財務省や金融庁の各役職等を経て、18年7月から現職。