解説

米国の老後所得形成史が示す「貯蓄から投資へ」の転換プロセス

いかにゴールベースアプローチを定着させるかがカギ

M・J・Meliora 代表 /有馬 純

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ゴールベースアプローチは、自分の将来の目標や支出イベントを初めに想起し、そのプランを実現していくためにはどのような投資をすればよいのかを計画し、実践する手法として、米国民の間で知られている。本稿では、米国の年金制度の変遷をたどりながら、いかに米国民の間でゴールベースアプローチに基づいた投資が根付いていったのかを明らかにする。その上で、わが国において「貯蓄から投資へ」の転換を実現させる際にカギを握るゴールベースアプローチを定着させるためには何が必要かを考察してみたい。

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ありま じゅん
83年東京大学経済学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。90年ロチェスター大学経営学大学院卒(MBA)。06年までみずほフィナンシャルグループで投資顧問業務などに従事。野村アセットマネジメント、サムスン⽕災海上保険を経て、16年年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)入社。24年コンサルティングオフィスM・J・Melioraを設⽴。同年東京海上アセットマネジメント社外取締役を兼務。