解説

海外大手のPTS撤退に見るわが国株式取引の執行の在り方

ネット証券が取引執行を内部化、市場間競争の維持へ新たなルールを

日本証券経済研究所 理事長 /森本 学

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

シカゴ・オプション取引所傘下のCboeジャパンは2025年8月末をもって、日本におけるPTS(私設取引システム)業務を終了した。この予想外に早い撤退の背景には、現在、急速に進む大手リテール証券の株式取引執行の内部化(インターナライゼーション)の動きがある。この結果、日本の株式市場は、東京証券取引所と複数の内部化市場からなる独特なものへと変化している。これは「市場間競争」の変質を意味しており、その適切な競争環境を保っていくためには、新たな市場ルールの検討が必要である。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

もりもと まなぶ
77年大蔵省(現財務省)入省。83年以降銀行局、証券局などで金融行政に従事。02年理財局総務課長、04年同国債担当審議官、09年金融庁検査局長、10年同総務企画局長。15年日本証券業協会副会長。23年から現職。