特集シップファイナンスの羅針盤

裾野拡大が期待される船舶融資で必要なリスク管理の在り方

案件の巨額化と脱炭素化の潮流の中で注目されるJOLCO

渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 弁護士 /坂井 豊

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四方を海に囲まれた日本にとって、海上輸送の役割は大きく、それを支えるシップファイナンスへの期待も高まる。他方でシップファイナンスはその性質上、多様なリスクをはらんでおり、金融機関が取り組むに当たっては相応の配慮が必要だ。しかも近年は、脱炭素化の流れが強まり、案件の高額化が進んでいる。そのため、より幅広い金融機関や投資家による資金供給が求められる。本稿では、シップファイナンスに取り組むに当たって把握すべきリスクについて概説し、高額案件に有用と考えられるスキームを提案したい。

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さかい ゆたか
80年慶應義塾大学法学部卒。85年弁護士登録(37期)。同年田中・高橋法律事務所入所。ブレークモア法律事務所、あさひ・狛法律事務所、TMI総合法律事務所を経て、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業にシニアパートナーとして参加。海事補佐人。ロンドン大学クイーンメアリーカレッジ法学修士。