特集メガバンクが競うクレカ覇権

決済と銀行機能のワンストップサービスの提供で競争力を高めよ

キャッシュレス決済浸透で消費者との関係希薄化の懸念も

山本国際コンサルタンツ 代表 /山本 正行

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2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%(141.0兆円)に達し、政府が19年に掲げた「25年までに40%」という目標は1年前倒しで達成された。今後、キャッシュレス決済の重要性はますます増し、社会インフラとして定着することになるだろう。そうした社会では、メガバンクグループがリテール顧客基盤を拡大していく上で、決済と銀行サービスの一体化が競争力の源泉となると予想される。本稿では、海外の事例を踏まえた上で、3メガバンクのクレジットカードビジネスの現状を概観しつつ、今後求められる取り組みについて考察する。

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やまもと まさゆき
インテル、マスターカード・インターナショナル、ビザ・インターナショナル・アジアパシフィック・リミテッドなどを経て、09年から現職。明治学院大学法学部講師を兼務。著書に『カード決済業務のすべて』(金融財政事情研究会)など。