解説

成長途上のグリーンボンド市場で見逃せない情報開示の課題

信頼ある市場形成に向け、経営戦略と一貫性のある情報発信を

鎌倉サステナビリティ研究所 プログラムディレクター /佐藤 美春

鎌倉サステナビリティ研究所 リサーチディレクター /中島 紗知

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

脱炭素への取り組みが加速する中で発行額が増加傾向にあるグリーンボンド。その活用に当たっては、「グリーンウォッシュ」のリスクを避けるため、対象となるプロジェクト・資産のグリーン性の担保と信頼性の確保が欠かせない。だが、当研究所の調査では、資金使途のグリーン性とネガティブインパクト、環境改善効果に関する情報開示に課題があることが分かった。本稿では、健全な市場の発展を促す情報開示の在り方と、投資家・金融機関に期待される役割を考える。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

さとう みはる
インド・デリー大学大学院ソーシャルワーク学部修了。ブルームバーグで東京、ムンバイに勤務後、環境・防災を専門とするNGOに転職し、バングラデシュに駐在。20年から鎌倉サステナビリティ研究所にて気候変動関連事業に従事。

なかじま さち
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。06年から企業のESG経営に関するリサーチおよびコンサルティング業務に携わる。KPMGあずさサステナビリティを経て、21年から鎌倉サステナビリティ研究所にてリサーチ業務に従事。