解説

保険契約者の財産的持分を明確化し解約返戻金の在り方を見直せ

保険商品の設計は契約者本位や消費者保護の観点が不可欠

マネックスライフセトルメント 代表 /我妻 佳祐

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欧米におけるフィデューシャリー・デューティー(FD、受託者責任)概念が、日本では「顧客本位」という概念に拡張され、各金融機関に「FD宣言」のかたちで実装されて数年たつ。本稿では、筆者が保険会社における「契約者本位」を考える際に盲点になっていると感じる「保険商品における契約者本位」について、保険契約者の財産的持分という観点から解説する。

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わがつま けいすけ
生命保険の研究で、06年京都大学大学院理学研究科修士、14年同大学大学院理学研究科博士後期課程修了。06年金融庁入庁、保険行政などに従事。19年退庁、アクセンチュアなどを経て、21年生命保険買い取りサービスを提供するライフシオン設立。24年4月から現職。著書に『金融地獄を生き抜け 世界一簡単なお金リテラシーこれだけ』(幻冬舎)。