解説

決定! バーゼル委「銀行勘定の金利リスク」基準改訂の概要

新たな金利ショック水準を国際合意では2026年に適用開始

日本銀行 金融機構局 国際課 企画役 /内田 友貴

日本銀行 金融機構局 国際課 /松野 由嵩

金融庁 総合政策局 総務課 国際室 課長補佐 /川橋 天地

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バーゼル銀行監督委員会は今年7月、「銀行勘定の金利リスク」に係る基準を改訂し、2026年1月以降に各法域で適用開始すると定めた。これは23年12月から24年3月まで実施した市中協議(注1)や定量的影響度調査(QIS)の結果を踏まえて決定したものである。本稿では、同改訂の検討・交渉に携わった立場から、改訂の経緯や主な内容について解説する。

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うちだ ゆうき
10年オハイオ州立大学化学工学科卒、日本銀行入行。16年英ロンドン大学シティ校経営学修士。金融市場局、調査統計局、ニューヨーク事務所等を経て、23年から現職。

まつの ゆたか
17年東京大学法学部卒、日本銀行入行。23年米コロンビア大学院修士。同年から現職。

かわはし てんち
16年早稲田大学政治経済学部卒、金融庁入庁。21年英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン経済学修士。22年英ケンブリッジ大学金融学修士。外務省出向(在ブラジル日本国大使館)やリスク分析総括課等を経て、24年から現職。