特集広がるセキュリティートークン

STの有効活用で2,100兆円の個人金融資産を動かす

〈インタビュー〉投資金額の小口化や流動性向上で狙う「投資の大衆化」

SBIホールディングス 会長 兼 社長(大阪デジタルエクスチェンジ会長) /北尾 吉孝

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SBIグループが出資する大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)は2023年12月25日、国内初となるセキュリティートークン(ST)の私設流通市場「START」を稼働した。これまでSTの発行市場しか存在しなかった日本において、ODXの誕生によって流動性の向上に一定の道筋が付いた。今後、さらにST市場を拡大させていくには、ODXの上場銘柄を増やしていくとともに、投資金額の小口化を進めていくことが欠かせない。STの裏付けとなる資産が不動産や社債以外にも及ぶことで、投資家の注目度も飛躍的に高まるだろう。

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きたお よしたか
慶應義塾大学経済学部卒。野村証券、ソフトバンクを経て、99年からソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)社長。日本STO協会や大阪デジタルエクスチェンジの会長も兼務。